
前回は少し概念的な話だったので、今回はもう少しコツ的なものをご紹介しようと思います。
履歴書編
履歴書は全体でひとつの作品
履歴書は個別の項目ではなく、全体でひとつの作品として作り上げるイメージで書きましょう。いろいろな経験があるとたくさん書きたくなりますが、あれもこれも詰め込むのではなく、自分なりのアピールポイントを絞るようにしましょう。

「継続性」と「適応力」の二つでアピールするのであれば、他の要素を増やしすぎないようにしましょう。
落としどころを明確に
各項目ごとにアピールをするのは当然ですが、最後の落としどころは「志望理由=自分の強みを会社でどう活かせるか」になります。
上で書いたように「継続性」と「適応力」でアピールしてきたのに、最後で何故か「チャレンジ精神」が出てくるといったことは避けましょう。

個人的には主力でアピールするポイントは1~2つとし、それ以外の副次的なポイントとして1~2つくらいがベストな気がします。当然、その企業が欲する人物像にあった内容を意識しましょう。

相手の企業に合わせるということを履歴書でもやるんだね!
面接編
会場に入る瞬間は一番大事
前回の記事で説明したように、面接では雰囲気や印象がものすごく影響します。第一印象は最初の数秒で決まるということを意識して、声の大きさや表情に注意しましょう。
特にドア越しに発する「失礼します」などは聞き取りづらいので、しっかりと声を出すようにしましょう。また、表情も緊張から強張りますので、口角を少し持ち上げるよう意識しましょう。

真剣に質問を聴くあまり、面接官を睨みつけてしまう方もいますので、できるだけリラックスしましょう。
回答は文ではなく、点で準備しよう
質問への回答を文章で準備したために、回答を無理やりこじつけてしまったり、思い出しながら話すためごちゃごちゃになってしまったりすることがあります。
解決策として、「〇〇〇は△△と■■について話す」というように点=ポイントで準備し、その場で臨機応変に形を変えられるようにしましょう。

私も「テーマごとに決めたポイントを使い、毎回違う内容の回答を作る」という練習をやっていましたが、かなりおすすめです。お風呂の時間など落ち着いてできる時間がGOOD。
履歴書の内容を繰り返さない
余程の大手などでない限り、面接前には履歴書に目を通しています。確認のため聞かれるような内容は別にして、限られた時間を有効に使うため、履歴書を丸々答えることはやめましょう。

それでは学生時代に力を注いだことをお聞かせください。

(工夫例)
はい、私はポンコツカフェで(履歴書の内容)し、その際の(実体験)から(考察)と考え、(具体例)を行いました。

履歴書+αを話せるよう、履歴書は完璧に書き切らず、腹八分目にするかもうひとつの体験談などを用意しておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。基本的なことが多かったと思いますが、企業も特別なことは求めていません。面接は自分を売り込む場であるのと同時に、企業側が欲しい商品(学生)を選ぶ場でもあります。
何度も言いますが、商売も面接も相手が欲しがっていないものは売れません。例外的に買う場合は、余程優れた機能か魅力的な価格の場合です。
できる限り企業のイメージになりきり、効率的に立ち回れるようにしましょう。面接官視線で物事を見れるとなお良いですね。

ここまで色々言っておきながらなんですが、最近は特定の能力等に縛られない採用をする企業も増えていますので、自分らしさを一番大事にしてください。
私は「就活は対等、学生が企業を選ぶ場」という考えですので、自分を押し殺すくらいならば別の道を探すのもありだと思います。

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